2025年10月15日 公開
当機構では、日本政府観光局(JNTO)が9月25日(木)~27日(土)に開催の「VISIT JAPANトラベル &MICEマート2025」に参加しました。
VJTM&VJMMは、訪日旅行商品造成を促進するために、海外の旅行会社(海外バイヤー)と国内の観光団体(国内セラー)のマッチングを実施する、国内最大のインバウンド商談会です。
<商談会の概要>
■名称 :VISIT JAPAN トラベル & MICE マート 2025 (略称:VJTM&VJMM)
■開催日時:2025年9月25日(木)~27日(土)
※ツーリズム EXPO ジャパン 2025と合同開催
■開催場所:Aichi Sky Expo(愛知県国際展示場) 展示ホールA
■開催形式:対面方式(完全リアル)
■参加者 :<海外バイヤー> 約280者
対象:VJ重点・準重点市場を中心とする全世界
<国内セラー> 約350者
対象:自治体、DMO、旅行会社、宿泊施設、訪日旅行関係団体・事業者 等
最大30社の事前マッチング商談枠のうち、東アジア18社(中国9社・台湾4社・韓国3社・香港2社)、欧米豪7社(フランス・デンマーク・オーストラリア2社・アメリカ・イタリア・イギリス)、ASEAN5社(シンガポール3社・フィリピン・インドネシア)に加え、フリー枠では中国3社・韓国3社・オランダ・オーストリアとマッチングし、合計38社との商談を実施しました。
<商談の結果>
■東アジア(特に中国)
大人数の団体から、10名以下の小グループへのシフトが顕著であり、旅行内容も人気の観光地にとどまらず、より深い日本を体感出来るコンテンツへの志向が強い。
インセンティブなど、単価の高い旅行も増加傾向にあり、ニーズが刻一刻と深化・多様化しているのが顕著に感じられた。
■南アジア(ASEAN)
いわゆる「高付加価値旅行者層」の動きが活発で、それに対応する現地旅行会社も、よりきめ細やかな案内を求められる状況。
例えばFIT客の日本国内での移動に際し、JRきっぷを現地語訳を付けて次の日の宿泊ホテルに送付しておくなど、サービスの向上に努めている会社もあった。
■欧米豪
従来から人気のゴールデンルートには訪日客が何度も訪れており、あまり知られていない「まだ見ぬ日本」を顧客に提案すべく、各社が非常に積極的に情報収集を行っていることが感じられたコロナ前にはさほど高くなかった山陰地域への関心が、現在は目に見えて高くなっており、ローカル列車や国宝天守の大きさ、離島の交通についてなど、非常に突っ込んだ細かい質問も多く受けた。
<まとめ>
実数ではゴールデンルートに遥かに及ばないものの、訪日外国人の日本に対する知見の向上に伴い、今後は山陰地域にも充分なチャンスがあると感じられた。課題である受け入れ態勢やコンテンツのブラッシュアップ、高付加価値旅行者に満足いただけるようなプロダクトの開発に取り組む必要を強く感じた。
(担当:大河内)